コントワーヌ 時計宝飾修理技術の復興

コントワーヌ(Contévanou)は、パテックフィリップ社の3588/2で有名なブレスレットからケースまでをつなぎ合わせた連続装飾「Continuous Concept」というヴィンテージ装飾の技法と、「Où il y a un comptoir de travail」作業机の在る場所の女性名詞との造語から名づけられました。
 時計宝飾のペルラージュ装飾等を仕上げる際は、編み物を仕上げるように、長い時間作業机に向かい、タガネを使って手作業で丁寧に、数日時間をかけて完璧に仕上げます。
 機械や旋盤で仕上げた装飾はミシンで仕上げた編み物と同じで、タガネや職人の作業と比べると目で見える粗さが残ってしまいます。

 

 
 私達のコンセプトは「Continuous Concept」という地味な作業を完璧に熟す事です。


 電池交換一つ行う際も、時計の製造された状態や年代から、基盤の状態を予測し、電池交換だけで直るか?基盤の交換は必要か?漏電が起こってないか?様々な要因から判断し、即座に作業に取り掛かります。
水や空気、皮膚との接着により機械へのダメージを把握し、限りなくオリジナルへの影響を抑え作業します。防水パッキンが傷んでいる時は油分を再度足し、オリジナルのまま防水性能を保てるか、許可を得てパッキンを交換し防水性を高めるか判断しながら、電池交換一つ、一連の作業を行います。

 「Continuous Concept」とは決して妥協せず、完全に仕事をこなす。という姿勢により仕事を続ける事で完璧さを追求する事です。

 時計のオーバーホール、研磨、彫金、宝飾のリフォーム、全て私達は荒糸を針に通すように作業します。それでも決して気取らず街の修理店である事を念頭に置きコントワーヌは丁寧な仕事させて頂きます。
 時計師のブレゲも投資の為に時計を作った訳ではありません。全ては機能と気品の為に、献上する為に仕上げた作品です。

私達も過去に学び、未来を気づく為、新しいスマートウオッチの修復技術等も活かしつつ、コントワーヌという「Continuous Concept」を時計宝飾修理技術の復興として未来に繋げる仕事を行い続けます。

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